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岡田選手が「三井ゴールデン・グラブ賞」を受賞(千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト)

2011年ゴールデングラブ賞が発表。
鴎ファン的には今年の注目はなんと言ってもセンター岡田が選ばれるのかどうかの1点。ロッテでは小坂以来の守備で飯が喰える選手なので、期待大。

しかしゴールデングラブ賞といえば、プロではなく自称野球記者が選ぶとあって、毎年「なんでコイツが?」という物議をかもす事で話題。そうです、鴎ファンにも苦い経験があります。俗に言う、稼頭央小坂論争。プロやマニアが圧倒的に小坂を支持する中、ゴールデングラブ賞に輝いたのは稼頭央。これが優勝争いしていた西武と無名の弱小ロッテの差なのか・・・。当時はオールスターの中継で「ロッテオリオンズ」と実況が平気で間違える時代。自軍のチームの弱さと知名度のなさを恨んだもの。「すまぬ小坂と・・・」涙を流したのでありました。

時は経って2011年。ロッテもイカサマくさい日本一になったり、知名度も若干上昇。マネーボール効果でセイバーメトリクスも少しずつ認知され始め、守備の指標も注目が集まるようになってきました。岡田には有利な材料。

しかし油断は禁物です。パリーグの外野守備陣は激戦区。糸井、坂口、ひじりさ~わ~、栗山等。また、自称野球記者達のレベルは相変わらず。ブラゼルに票とかいれちゃう連中も混ざっているのです。お前、ブラゼルの守備見たことあんのか、ちゃんと?甲子園に来る小学生の方がよっぽど野球を知ってるだろ!この賞の投票権にライセンスつけろや!という私の心の叫びは置いといて。

そんな不安ありましたが、予想に反して外野手部門1位で岡田は見事ゴールデングラブ賞受賞!まさか1位になるとは!

2011年パリーグ外野手のRF

そんな岡田の守備能力をレンジファクターで測ってみましょう。レンジファクターってなんぞよ?って人は下記を参照。

アウト寄与率(レンジファクター、RF: Range factor)とは、1977年にセイバーメトリクスの始祖、ビル・ジェームズによって提唱された、ある選手が1試合平均(9イニング換算)でいくつのアウトに関与したかを示す指標である。野球の守備はアウトを積み重ねることが目的であるので、寄与率によって守備時における選手の貢献度を数値的に理解することができる。守備範囲が広く、安打性のあたりをアウトにできる選手ほど数値が高くなる傾向にある。アメリカ・メジャーリーグの公式記録にもレンジファクター(RF)が採用されている。

アウト寄与率(RF)=(刺殺+補殺)÷ 守備イニング数 × 9

ま、要するに、投手の奪三振率の野手バージョンみたいなもんです、多分。1試合あたりいくつアウトを取ったか。優秀な人ならたくさんアウト取れるよねってこと。

で、2011年の岡田のRFは2.58だったそうです。

うん、ピンとこない!(爆)

比較対象がないとあれですよね、他の主なセンターのRFは下記のとおり。

聖沢(鷲):2.14
糸井(公):2.24
坂口(檻):2.09
栗山(猫):1.99

※参考させて頂きました
〔記録〕2011年パリーグ主な中堅手のレンジファクターと楽天・聖澤諒選手の主なファインプレー(しがなき男の楽天イーグルス応援ブログvol.3)

おぉ、岡田ぶっちぎりですね。単純に考えるとレンジファクターが1違うってことは、1試合当たり1個多くアウトを取るってこと。一見大したことないけど、140試合で考えると140個アウトが違ってきます。つまり岡田は標準的なセンターより少なくても50個くらい多くアウト取ってる計算になるわけで、これってやっぱすごくね。

往年の守備名手、秋山、飯田に匹敵!?

では、岡田のRFは歴史的に見ても、どのくらい凄いのか調べてみると、かつて東京ドームの壁を駆け上る守備を見せていた元燕飯田、驚異的な身体能力で現在は鷹監督秋山に匹敵する数値であることが判明!おぉ、早々たる面々!さらに岡田が凄いのは、飯田や秋山は強肩での補殺も10個くらい含まれているのだが、岡田はそれほど強肩じゃない。つまり岡田は守備範囲がずば抜けていると推測されるわけだ。

※参考させて頂きました
過去20年で最高の外野手は誰だ? ~記録で見る真実の「守備力」~(Number Web : ナンバー)

え、何々?岡田のレンジファクターがすげぇのは、ロッテの投手がしょぼすぎてバカバカ打たれてるから必然的に外野フライが多くなっているだけだって??

おっしゃるとおりだよ!!(爆)

ま、今年のロッテ投手陣は酷かったからね。奪三振率もリーグ平均より全然低いし。成瀬とか飛翔しまくっていたもんね。うん、それは認めよう。しかし、それでも今年の岡田の数値はやっぱり凄いんです。何故かって?それは、センターの両脇レフトとライトの守備能力の差だ!

どういうことか。つまりライトとレフトが下手くそでセンターがカバーする場合、必然的にセンターのRFは上がる。レフトテレンコとかだったら左中間の打球はだいだいセンターが取るもんね(笑)

ところが、どっこい今年のロッテはレフトもライトも鉄壁。清田、伊志嶺、工藤もかなり高いRFを示してるんですわ。それなのに、この岡田の数値。どや、岡田のRFすごいやろ!

ってことで、RFから岡田の守備能力を検証しました。しかし、ゴールデングラブ賞は前回述べたとおり、ブラゼルなんか選んじゃう記者投票。多分RFとか知らないと思います。では、それでもなお岡田が1位に選ばれた理由とはいったい何なのか?? については次回のお楽しみに!

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2件のコメント

  • はじめまして‌

    Kはんと申します‌
    マリーンズ・ブログ村観ててヒットしました‌

    いやあ、本当に素晴らしい記事で!‌
    自分もセイバーかじってるので(映画『マネー…』はダメダメでしたが)、今回のゴールデングラブは岡田が順当と思いつつも、投票記者どもがバカなので、糸井・坂口・栗山で収まると諦めてました‌

    でも、意外(笑)と皆さんバカじゃなかったんですね(笑)‌

    ただ、やはり記者イメージの産物なので、6.15 東京ドーム読売戦超補三連発がデカイかと‌
    あれが、なかったら‌
    あったとしても、vs横浜戦とか、パのリーグ戦とかだったら投票の行方はまた微妙に違ったような気もします‌

    >>ブラゼルに投票 笑わせてもらいました‌
    SB松田の三塁なんて完全にご祝儀ですからね‌


    ほとんど、野球の事は書いてない拙ブログでも岡田の件は祝わせていただきました‌
    ネット素人でトラバの貼り方知らなく申し訳ない‌

    こちらの記事は本当に感動しました

  • >Kはん

    感想ありがとうございます~!
    私も実際のところ、糸井、坂口、栗山で終わるんじゃないかと、心配してました(笑) 確かにあの巨人戦のプレーは大きかったですね。このへんは次回のネタで使う予定なんで、お楽しみに!

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