里崎の引退試合行ってきました。

豪快なファイナルドヤ三に、卒業ライブと里崎らしい楽しい引退試合でしたわw

さて、そんな里崎への想いをまとめたので書いておきますね。久しぶりの長文になっております。

 

正捕手不在。それは千葉ロッテマリーンズ長年の懸念事項であった。ヤクルト古田、西武伊東、黄金時代を築くような強いチームには絶対的捕手の存在がある。98年横浜の快進撃には谷繁が、99年ホークス初優勝の裏には若き捕手城島が。ロッテにも捕手さえいれば…。そんな思いが僕の中ではくすぶり続けていた。

1998年ドラフト2位で里崎入団。翌年以降、この里崎という捕手に僕はすぐ注目するようになる。

この男打てる!

私がファンになった時の捕手は定詰であったが、それ以降、ロッテの出てくる捕手はまぁ、打てない打てない…。一度でいいから見てみたい、ロッテの捕手がベストナイン取る所…

しかし、里崎はルーキーイヤーで2軍とはいえ3割10本近いホームランを打っていた。2001年には2軍オールスターでMVP、2003年には1軍でも活躍するようになり、80試合弱の出場ながらOPS9割をマーク。里崎への期待は年々高まっていった。

そして2005年…。これ以降の活躍は周知の通りだ。

2005年、2010年の2度の日本一、2006年には初代WBCで世界一の捕手に!2度のベストナイン。まさにロッテ史上最強捕手となった。

記録だけではない。里崎は勝負強い、印象的な場面でもよく打っている。

雨の神宮満塁弾、2010年CS1stステージの4打線4安打1打点、そして2005年優勝を決定づけたあの決勝打…。

とりわけ今でも印象に残っている、というか恐らく私の人生で最も印象に残るであろう2005年10月17日のCS最終戦、優勝を賭けた福岡ドームでの決勝打。あの打席、里崎も野球人生で一番印象に残っている言い、次のように語っている。

ロッテ里崎、涙の会見「夢を超えた16年」 | THE PAGE(ザ・ページ)

里崎は、その試合を今でも克明に記憶している。「僕が大活躍したと皆さんは記憶していると思うんですが、あのとき、実はヒットを3本しか打っていま せん。本塁打が2本と、あのツーベース。2本のホームランは、いずれも変化球だったんです」。1点のビハインドで一死一、二塁。マウンドにはソフトバンク の守護神、馬原だった。

「キャッチャーは、城島さんではなく若い的場でした。僕の次のバッターはベニーでした。キャッチャーの気持ちになると、僕よりベニーが怖い。なら ば、僕で終わらせたい、ゲッツーを狙いたい。しかも、そこまで2本のホームランはいずれも変化球です。ストレートには差し込まれていました。ならばここは インハイのストレートしかないと。あたるもはっけ、あたらずもはっけの確率ですが、そこだけにタイミングを合わせ、一発で仕留めることができたんです」。

あたらずもはっけ…。あの土壇場でなんとまぁ大胆すぎる思考。また自身の勝負強さの秘訣を別のインタビューでこう語っている。

引退のロッテ里崎が語る「試合後に歌った理由」 (THE PAGE) – Yahoo!ニュース

「人はピンチに陥ると得意なことしかしません。だから、それを待っていればいいんです。何もこれは野球選手だけに限りません。一般的に人が窮地に陥れば行動 は決まってきます。例えば困ったときには一番信頼する人に電話するでしょうし、失敗したときの言い訳もだいたい一緒でしょうし(笑)火事になって持ち出す ものも一番大事なものになるでしょう。そういう状況に追い込まれる人間には習性が出るんです。だから、それを待っていればいいんです。」

なんともシンプルな理論!

そういえば、里崎はバッティングももちろんだが、そのリードでも時に凄まじい強気な姿勢を見せることが多々あった。2007年だったか、延長サヨナラのピンチで10球連続で薮田にフォークボールを投げさせた時、見ていて狂気を感じたw

2006年のWBCでは里崎はメジャーの打者をほとんど知らなかったそうで、並み居る強打者相手にインコースを徹底的に責めて先発の松坂やキャプテン宮本から「リードが怖すぎる」と言われたとかw

僕が知っている理想的な捕手のリードというのはそれまで、野村ID野球のイメージが強かった。その常識を見事なまでぶっ壊してくれたのが里崎だw ちなみに実際にノムさんは里崎をキャッチャーとしてはほとんど評価してなかったそうで…w

しかし、そんな里崎が私は大好きだった。一か八かのヤマハリ強振バッティング。強気すぎるインコース攻め。試合終了後にライブ・パフォーマンスしてみたりw

あらゆる意味で球界の常識から外れた捕手里崎が私は大好きだったのだ。

黄金時代のような安定した強さではなかったが、一度勢いに乗ると手がつけられない。2005年、2010年の短期決戦の訳の分からない強さは、里崎の勝負強さが滲みでた結晶の形だったようにも思える。

来年以降、また正捕手のいない暗い時代が続くのかもしれない。それくらい里崎の存在は大きかった。出来れば谷繁や、ハムの中島のように40代になっても捕手としてチームを支えて欲しかったが…。

引退試合で里崎は言った。

「2015年は2005年、2010年に続く5年に一度、ロッテが輝くゴールデンイヤー!優勝できると信じています!」

・・・

この男の一言はどうしてこうも我々の心を揺さぶるのか!

・・・

2005年は「俺に風が吹いている!」

2010年は「日本一の下克上を魅せる!」

これは、いつかロッテの監督として里崎が率いているチームを見てみたいw

ロッテ史上最強捕手里崎、16年間お疲れ様でした。

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